【 三多摩9条連 】

活 動 報 告

戦争はかっこうよいものではない
テニアン不戦の旅に参加して  (2007年)
 テニアン島には今回初めて訪れました。セスナから見た島は、ここで60数年前に戦争が行われたとは思えないとても静かな島だと感じました。沖縄にも訪れたことがありますが、沖縄はある意味「基地がある」緊張感みたいなものがありました。
 しかし、島内の旧日本軍の戦跡をめぐるごとに、当初の印象が変わりました。崖や建物にある、艦砲射撃による弾の痕を見ると「テニアンも沖縄と同じ地上戦が行われ、多くの人が亡くなったのだ」と感じました。
 スーサイドクリフや佐々木家・菊地家の自決現場に立った時は、「何で生きることよりも死を選んでしまったのだろう」と思いましたが、それは当時の日本(軍)の間違った教えがあったからかもしれません。
 しかし今、日本の歴史教科書に「沖縄の集団自決へ軍の関与はない」という検定意見まで出てしまう有様です。軍の関与による集団自決を後世に伝えていかなければなりません。
 8月6日に現地の平和式典に参加できたことは、貴重な経験でした。規模は小さかったですが、原爆を搭載したB29発進地で、地元の人と広島に原爆が投下された時間に共に平和を願うことができてよかったです。
 自分は今まで、原爆を搭載したB29がどこから飛び立ったのか知りませんでしたし、知ろうとも思いませんでした。原爆が広島・長崎に落とされたことの一面だけしか見ていなかったのです。起こった事象には様々なことがあり、原爆を落とされた場所も、搭載した場所も、製造された場所もあります。戦争にはこの何万倍ものことが起きているのです。
 最近、戦争のかっこよさだけをクローズアップした映画が増えて「国、家族、愛する人のため戦った若者がいた」みたいなきれいごとをキャッチフレーズにしていますが、最も大切なものは「命」です。多大な命の犠牲でできた「憲法9条」をこれからも守り広めていかなければならないと再認識しました。(三多摩9条連  大野康央)

「日本の青空」上映会に1632名参加!
 去る9月20日、「上映をすすめる八王子の会」の呼びかけで、日本国憲法の誕生を語った「日本の青空」の上映会が八王子いちょうホールで開催されました。(1日3回上映)
 多くの賛同団体・賛同人や市民の協力で大成功し、新たな1歩を築くことができました。呼びかけの共同代表である阿部昭三さんをはじめ、三多摩9条連も参加団体として奮闘しました。

(9条連ニュース 154号掲載)


三多摩9条連 公開市民講座  9条連 平和セミナー     開催しました。 (2007年)第1回  「歴史書にない満州事変の真相」    
    
    6月 8日(金) 石上 正夫さん (三多摩9条連代表・ノンフィクションライター)
第2回  「地方議会の移り変わり」       
      6月22日(金) 一ノ瀬 隆さん(元 日野市議会議員)
第3回  「文章を書こう」自分史・エッセイ       
      7月13日(金) 阿部 昭三さん(作家・日本ペンクラブ会員)
第4回  小説「谷に谺(こだま)する声」その歴史的背景       
      7月27日(金) 小澤 康秀さん(労働者文学会)
第5回  冤罪事件はこうして起こる」      
      8月10日(金)  飯沼 勝男さん(えん罪浦和電車区事件事務局長)
第6回  「労働運動とは」闘いの断面    
      8月24日(金) 木藤 寿夫さん(JR東労組八王子支部OB会長)
第7回  「憲法を創った人々」 五日市の場合
     
 9月14日(金)  杉山 弘(町田市立自由民権資料館学芸員)
第8回  「 マスコミの真相と嘘」
 
    
 9月 28日(金) 熊谷伸一郎さん(月刊『世界』編集部)
第9回  「アリランを唄う」  
     
10月 12日(金)  近藤 日佐子さん(ソプラノ歌手)


語り継ごう平和への願い

8.15展示・平和集会  (2007年)

 テニアン研修写真展
 歌と講演  @ 歌とトーク 近藤日佐子さん
 Aテニアン研修報告  B講演会 石上正夫さん

 三多摩9条連は毎年4月に実施してきた研修を、ことしは8月6日の広島原爆記念日にあわせて、原爆基地であったテニアン島の平和集会に参加する日程で行いました。
 その写真展を、8月15日に八王子労政会館内で開催しました。
 現地での戦跡めぐり、学校訪問、平和集会参加などの写真を展示した会場には、熱心な市民が訪れて見学し、質問する姿も見られました。

 平和集会は三多摩9条連代表の一ノ瀬隆氏のあいさつで始まりました。そしてソプラノ歌手・近藤日佐子さんの登場。近藤さんは、古くからの韓国・朝鮮の童謡・子守唄、沖縄の「サトウキビ畑の歌」、最後に「地球星」を歌いあげました。会場は静まり返り、聴衆は胸に染みとおる美しい歌声に魅了されました。
 次に今回のテニアン研修に参加した若いJRの組合員は、いまだに発見される遺骨や洞窟の探索、集団自決の現場など戦争の悲惨さを目の当りにした感想を語りました。
 島が観光化されてきていることへの心配や、日米両帝国主義者によって起こされた戦争の根源への考察も鋭い視点から語られ、この平和研修が確実に若い世代に引き継がれていることを感じ取ることができました。

 講演者の石上正夫さんは、戦後30年にわたってテニアンを訪れ、そこで玉砕した在留邦人約3000人、陸・海軍合計8111人の調査と遺骨収集を続けてきました。
 その一方でノンフィクション作家として戦争の現実を告発(『大本営に見捨てられた南の島テニアン』)し、現地遺族や市長との親交を重ね、核廃絶の訴えを起こし、万歳岬(スーサイドクリフ)に慰霊塔を建立しました。
 83歳の石上さんは、今回旅からの引退となりましたが、石上イズムとも言うべき固い意志と思想は、毎回研修に参加してガイドを学んできた内藤順市さんが受け継ぎました。この運動の灯を消してはなりません。

 石上さんの講演は原爆投下に至るまでのアメリカの政治状況、ポツダム宣言の受諾をめぐるトルーマン大統領の駆け引きなど、広島・長崎に原爆が投下されるまでの、近・現代史の隠された真実を告発しました。
 90分におよぶ講演は、労政会館大ホールを埋め尽くした参加者の胸にしっかりと受け止められました。
 最後に司会の穂坂晴子さんが、「石上さんのライフワーク、テニアン不戦の旅は永遠のテーマです。培われた平和への願いは失われてはなりません。貴重な教訓を若い世代が受け継ぎ、一人ひとりが語り部になって、広めましょう」と、結びました。   (三多摩9条連事務局  小澤康秀)

(9条連ニュース 153号掲載)


過去の報告を読む一覧に戻る

 

 

 9条連ブックレット


「新聞報道に見る 沖縄の
米軍基地と住民」


「戦争のないもうひとつの
世界は可能か」



平和のために
−伊藤成彦講演から



「平和を育てよう」
−藤井治夫講演から



「第九条が輝く21世紀を」


「憲法9条ー護憲か廃憲か」



平和のために軍備と戦争の
構造を学ぶ
「世界を見つめる」

 9条連グッズ


9条連
“エコバッグ



タビックス

 
第9条 【戦争の放棄,軍備及び交戦権の否認】
1、日本国民は,正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し,国権の発動たる戦争と,武力による威嚇又は武力の行使は,国際紛争を解決する手段としては,永久にこれを放棄する。2 、前項の目的を達するため,陸海空軍その他の戦力は,これを保持しない。国の交戦権は,これを認めない。