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語り継ごう平和への願い
8.15展示・平和集会
(2007年)
テニアン研修写真展
歌と講演 @ 歌とトーク 近藤日佐子さん
Aテニアン研修報告 B講演会 石上正夫さん
三多摩9条連は毎年4月に実施してきた研修を、ことしは8月6日の広島原爆記念日にあわせて、原爆基地であったテニアン島の平和集会に参加する日程で行いました。
その写真展を、8月15日に八王子労政会館内で開催しました。
現地での戦跡めぐり、学校訪問、平和集会参加などの写真を展示した会場には、熱心な市民が訪れて見学し、質問する姿も見られました。
平和集会は三多摩9条連代表の一ノ瀬隆氏のあいさつで始まりました。そしてソプラノ歌手・近藤日佐子さんの登場。近藤さんは、古くからの韓国・朝鮮の童謡・子守唄、沖縄の「サトウキビ畑の歌」、最後に「地球星」を歌いあげました。会場は静まり返り、聴衆は胸に染みとおる美しい歌声に魅了されました。
次に今回のテニアン研修に参加した若いJRの組合員は、いまだに発見される遺骨や洞窟の探索、集団自決の現場など戦争の悲惨さを目の当りにした感想を語りました。
島が観光化されてきていることへの心配や、日米両帝国主義者によって起こされた戦争の根源への考察も鋭い視点から語られ、この平和研修が確実に若い世代に引き継がれていることを感じ取ることができました。
講演者の石上正夫さんは、戦後30年にわたってテニアンを訪れ、そこで玉砕した在留邦人約3000人、陸・海軍合計8111人の調査と遺骨収集を続けてきました。
その一方でノンフィクション作家として戦争の現実を告発(『大本営に見捨てられた南の島テニアン』)し、現地遺族や市長との親交を重ね、核廃絶の訴えを起こし、万歳岬(スーサイドクリフ)に慰霊塔を建立しました。
83歳の石上さんは、今回旅からの引退となりましたが、石上イズムとも言うべき固い意志と思想は、毎回研修に参加してガイドを学んできた内藤順市さんが受け継ぎました。この運動の灯を消してはなりません。
石上さんの講演は原爆投下に至るまでのアメリカの政治状況、ポツダム宣言の受諾をめぐるトルーマン大統領の駆け引きなど、広島・長崎に原爆が投下されるまでの、近・現代史の隠された真実を告発しました。
90分におよぶ講演は、労政会館大ホールを埋め尽くした参加者の胸にしっかりと受け止められました。
最後に司会の穂坂晴子さんが、「石上さんのライフワーク、テニアン不戦の旅は永遠のテーマです。培われた平和への願いは失われてはなりません。貴重な教訓を若い世代が受け継ぎ、一人ひとりが語り部になって、広めましょう」と、結びました。
(三多摩9条連事務局
小澤康秀)
(9条連ニュース 153号掲載)
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