9条連ニュース/126号 巻頭言

阻止あるのみ 海上基地建設
富山 栄

 日本政府は、名護市民が住民投票によって反対の意思表示をしたにもかかわらず、普天間基地の代替施設を辺野古沖のサンゴ礁の上に建設することを決定した。稲嶺県政と岸本市政は、北部振興策と引きかえに基地建設を容認した。辺野古のおじぃ、おばぁ達は、8年間一日も欠かさず闘争小屋に足を運び、基地建設反対の意志表示をしてきた。

 2004年4月、那覇防衛施設局はヘリ基地建設に着手した。私たちは建設阻止のために、カヌーの訓練に取り組み監視団を組織した。施設局は辺野古漁港に作業ヤードを築くため大挙してやってきたが、私たちは追い返し坐り込み行動を開始した。

 私たちは、非暴力で作業着手を阻止する方針でひたすら坐り込み、県警をバックにした施設局側の突入を阻止、Xデーの9月9日には400名が結集して待ち受けた。施設局側は正面突破を断念して、その日からキャンプ・シュワーブに拠点を移し、辺野古の漁民・漁船を多い時は13名雇い、ボーリングポイントの潜水写真撮影作業を開始した。局側は作業船と警戒船に20数名のダイバーと数名の職員を乗せ、潜水調査を実施しようとして、激しい攻防戦が続いた。

 11月16日に局側は、大型固定ブイ台船とスパット台船の台船を曳航し、18日にはスパット台船が設置された。カヌー隊で阻止行動をしたが、5ヶ所の単管足場(ヤグラ)が構築された。以来カヌー隊はヤグラ隊となり、各ヤグラに四 ・五人陣取りボーリング掘削作業や足場の完成作業を体を張って阻止した。50代の女性が足場板から両手を剥がされ、作業船に落下して気絶し病院に運ばれた。暗澹たる気持ちになった。

 翌週には宜野座村等の漁民が支援に駆けつけたため局側はさび付いた単管の交換に終始するようになった。

 今年4月20日、局側は最大12隻で、パシフィック船団とサンコー船団がそれぞれ1〜2の単管足場構築を急いだ。こちらは四隻の船に潜り隊員7〜8人を乗せて現場に急行、潜水し阻止し続けている。

 4月26日、局側が辺野古以外から13隻の作業船を動員して各ヤグラに進入防止の金網を張り、掘削作業を行おうとしているところへ私たちは急行し、作業を阻止した。その日以来、局側は24時間体勢に入り、消耗を強いてきている。この消耗戦を乗り切れば、数ヶ月の辺野古基地建設を断念に追い込める。まる1年一本のボーリング掘削作業も許していない。

 戦争のための基地は作らせない、豊かな海を破壊させないとの決意と行動力が、不可能と思われる阻止行動を可能にし、圧倒的な県民の支持と全国的な支援でボーリング作業を阻止している。

 現地非暴力直接行動を軸にした阻止行動は辺野古海上基地建設を断念させ、全県的な県内移設阻止闘争に発展し、また訓練水域と基地建設の補償金に依存した漁業から脱却し自立した漁業に繋がってゆくであろう。

(とうやま さかえ 平和市民連絡会事務局長)

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