9条連ニュース/143号 巻頭言


貧困大国日本

環境会議・諏訪会長
塩原 俊 
 
 世界第2位の貧困大国・日本
 経済大国という言葉はよく聞くが、貧困大国という言葉は耳慣れない。いつからこんな言葉がはやるようになったのか。ワーキングプアという語もはやりはじめた。
 日本の貧困率は13.5%で先進国の中ではアメリカの13.7%に次いで高く、世界第2位の貧困大国であるという。
 貧困率というのは、「年収から税金などを差し引いた可処分所得が、全国民の中央値の半分に満たない国民の割合」を示しており、日本の場合、「238万円以下が貧困率の対象である」という。
「働いても貧しい」! ワーキングプア現象
  現代日本に於いては派遣労働者やアルバイト雇用による企業の搾取により「働くものは豊か、働かざるものは貧しい」という常識が通用せず、「働いても貧しい」ワーキングプアという現象が定着しているという。
  これらをみると、貧困大国とは生活水準の低い国という意味ではなく、貧困率の高い国、つまり貧富の格差が大きな国ということになろうか。
  これが、「改革なくして成長なし」と一本調子で叫び続けた、小泉内閣の「改革の成果」なのだと思うとゾッとする。
8年連続で自殺者年間3万人
  経済を自由化し、リストラ(首切り)までも自由化した。
  「勝ち組」が横行する一方で、フリーターと称する「半失業者」が街に溢れ、自殺者3万人という数字が8年間も続いている。
  生活保護申請者が13年連続で増え続け、とうとう100万人を突破し、各地で申請のトラブルが発生しているという。
  「自民党をぶっ潰す」と豪語した張本人が、本当にぶっ潰したのは自民党ではなく、「国民の生活」ではなかったのか。
 自衛隊員には手厚い補償
 自衛隊員がイラクで「戦死」したらどのくらいの補償が得られるのか調べたことがあった。「慰労金」や隊内の生命保険などを合計すると最大でなんと2億円にもなるという。
  「貧困大国」という語を眺めていたら、この2億円という数字が浮かんできた。
  きっと貧乏人を大量生産しておけば、戦争に志願する人が増えるに違いないと思えてきたのだ。幸いにも?戦争の民営化が進んでいるという。いくらでも「志願」することが可能なのだ。
選挙をするたびに「自民党」が勝利するとは、私にはどうしても信じられない。(自然保護運動家)
  

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