9条連ニュース/144号 巻頭言


岡まさはる記念長崎平和資料館

長崎から日本の侵略・戦争責任を問う
高實 康稔 
 
 「見ていて、すごく辛い気持ちになり、目をそむけたくなるものが多かったです。しかし、今日はじめて知ったこともあり、日本のした事のひどさを強く感じました。ここにきて、知らなかったことをたく さん知れて良かったです。」
 これは修学旅行で長崎を訪れた14歳の中学生が「岡まさはる記念長崎平和資料館」を見学したときの感想文です。
 「本当のことが知りたい」と願っている中学生、高校生のこうした率直な感想に励まされて、当館は過去11年間維持運営されてきました。


 何が展示されているのか
 「韓国・朝鮮人、中国人被爆者」「強制連行・強制労働」「アジア侵略・戦争」「皇民化教育と思想統制」「長崎における朝鮮人強制連行」「長崎における中国人強制連行」「日本軍『慰安婦』問題」「南京大虐殺」「なぜ日本は無責任であり続けるのか」「戦後補償裁判」などが、約350点の写真や解説パネルを用いて展示されています。
「岡正治コーナー」と、現代の戦争に反対するコーナーもあります。
 誰が何のために設立したのか
 日本の侵略・戦争の史実を歪曲、隠蔽(いんぺい)する歴史教育の現状を克服するために、1994年、岡正治牧師(長崎在日朝鮮人の人権を守る会代表)が、戦争被害の極地長崎から日本の加害責任をも問う「平和資料館」の設立を提唱されましたが、実現を 見ることなく同年急逝されましたので、同人権を守る会が遺志を継いで翌年10月に設立しました。
  2003年5月には県の認証を受けてNPO法人となりました。なお、中国の南京大虐殺記念館および侵華日軍七三一部隊罪証陳列館と、友好館提携を結んでいます。
 年間何名が来館しているのか
 約5000名で、そのうち8割が生徒・学生です。原爆資料館の見学者は年間70万人だそうですから、私たちの資料館を訪れる修学旅行生は1%にも満たないのでしょうが、もとより数が問題ではなく、一人ひと りの受けとめ方が大切です。
 最近は外国人の来館が増えて、国際的知名度の高まりを感じています。
 運営はどうなっているのか
 経費は約200人の維持会員と入館料でかつがつ賄い、日常運営は25人のボランティアが支えています。人件費はゼロです。
 徴兵制や戦争の臭いがする憲法改悪の阻止にも必ず役立つと思いますので、下記URLを参照の上、ご来館、ご支援くだされば幸いです。 (岡まさはる記念長崎平和資料館 理事長)
http : //www.d3.dion.ne.jp/^okakinen /index.htm
  

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第9条 【戦争の放棄,軍備及び交戦権の否認】
1、日本国民は,正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し,国権の発動たる戦争と,武力による威嚇又は武力の行使は,国際紛争を解決する手段としては,永久にこれを放棄する。2 、前項の目的を達するため,陸海空軍その他の戦力は,これを保持しない。国の交戦権は,これを認めない。