9条連ニュース/146号 巻頭言


 


   人を大切にしたい

    館長 田島 隆 
 
 
 
「ひとミュージアム上野誠版画館」は、長野市出身の版画家・上野誠の美術館で
 す。版画や写真の展示、演奏会、朗読会、うたごえ喫茶、子育て支援講座など広
 い範囲の活動をしています。

平和を願った上野誠
 
上野誠(1909〜1980)は著名な版画家ではありませんが、その作品は人の心に強く訴えかけます。原爆や鳩、また女性や子どもを描き、東欧やバルト海沿岸諸国でよく知られてます。
 彼は戦前の日本で唯一人、中国への加害責任を描きました。その版画は魯迅(ろじん)の弟子、劉 けん(りゅうけん) に託されて中国に渡りましたが、行方不明。図柄は小さな写真と上野の文章に残されているので探しています。
 彼は、社会党系の雑誌『まなぶ』の表紙と同時に、共産党の『文化評論』の挿絵や表紙絵も描いていました。原水禁運動が分裂し、激しく争っていた時だけに貴重な仕事をされたと思います。

平和の発信憲法講座と宗教者の集い

 「ひとミュージアム」という名前には、人の心を癒し、人のつながりを紡ぐことを通して、人を大切にしたいという願いが込められています。
 人を大切にしない最たるものは戦争ですから、戦争ができない国から戦争ができる国に変えるような憲法改悪は絶対にしてほしくないと願い、憲法講座を25回行いました。
 特に留意したのは、異なった意見の人が集うようにした点です。憲法を守る意思のある人々が手を握り合えるようにと願いました。
 宗教者には平和を願う方が多いのに、異なった宗教者が集うことはありませんでした。そこで仏教、キリスト教、天理教、神道、イスラム教の方と相談し「平和を願う宗教者の集い」を3回行いました。別の宗教の方と意見を交えるのは初めての方もいて、続ける予定です。

常識がひっくり返された「子育て支援講座」
 この講座を始めて3年ですが「日本の子どもの凶悪犯罪発生率は世界最低」「青少年犯罪に対する罰則が厳しい国ほど犯罪発生率が高い」と学んだ時は、参加者一同びっくり仰天しました。

地域に根ざすことを願って

  2ヶ月に1回、「講演と演奏の夕べ」を開催。ピアノ演奏を楽しんだ後、コーヒーを飲み、地域で活躍している専門家のミニ講演を聴いて懇談します。参加した人のネットワークができれば、新しい街づくりができるのではないかと思っています。
 上野誠の「二度と戦争はしてほしくない」「弱いものを大切にする」生き方を受け継ぎ、活動を続けようと思います。
 ひとミュージアム ⇒ URL http://w2.avis.ne.jp/~hito-art/

  

戻る

 

 

 9条連ブックレット


「新聞報道に見る 沖縄の
米軍基地と住民」


「戦争のないもうひとつの
世界は可能か」



平和のために
−伊藤成彦講演から



「平和を育てよう」
−藤井治夫講演から



「第九条が輝く21世紀を」


「憲法9条ー護憲か廃憲か」



平和のために軍備と戦争の
構造を学ぶ
「世界を見つめる」

 9条連グッズ


9条連
“エコバッグ



タビックス

 
第9条 【戦争の放棄,軍備及び交戦権の否認】
1、日本国民は,正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し,国権の発動たる戦争と,武力による威嚇又は武力の行使は,国際紛争を解決する手段としては,永久にこれを放棄する。2 、前項の目的を達するため,陸海空軍その他の戦力は,これを保持しない。国の交戦権は,これを認めない。