9条連ニュース/148号 巻頭言
古川 ひろし (法政大学非常勤講師・墨絵画家) 子や孫に責任をとらない社会 昔から「還暦」というと非常に目出たいとされてきました。子と孫からお祝いの言葉が続きます。60干支(えと)の循環を祝います。2007年は丁亥年(ひのえいどし)です。亥(いのしし)年というように干支年(えとねん)の習慣が残っています。昔は社会全体が人生単位でものごとを考えて、子や孫に責任ある行動をしてきたのですね。 古民家(こみんか)は100年200年ともちました。近代建築物は40年もすると取り壊されることが多く、1960年以前の建物が珍しい。 今日私たちは10年後の生活も予測がつかない社会生活になっているのではないでしょうか。「地球温暖化」に見るように、地球破壊の凄(すさ)まじさはここ40 〜50年のことです。 不戦を念じた憲法を読もう アジア太平洋戦争・第二次世界大戦の終結の時ほど全世界中の人々が二度と戦争を起こしてはならないと祈念(きねん)した時代はなかった。この時に結晶したものが、国連憲章と日本国憲法でありました。 その憲法がことし還暦を迎えます。そこで日本のすみずみで、すべての人々が日本国憲法を読んでみることを呼び掛けたいと思います。 憲法の前文は「われらとわれらの子孫のために」と書き出されています。そしてその主語のすべてが「われら」「日本国民」となっています。「国民」は英文では「People」です。「庶民」「民衆」「人民」「人々」の意味ですね。日本国民を「日本に住む人々」という響きの文章になっていると思いますが、いかがでしょう? 『前文があっての9条』の憲法リーフ(上記)を見てください。前文にルビをうち改行していますから小学生から読めるでしょう。一文づつ英文をつけたところが新しい。『憲法さんお誕生日おめでとう』と合わせて「憲法リーフ」を開発しました。 主権は国民にある 政府は「国民」を、「国があっての民」という読み方を一貫してしてきています。法律と決まりで、上から教育の中味まで押し付けてきています。このほど政府与党は、新教育基本法を単独で採択しました。 今度は与党が憲法改定を提案してきています。憲法そのものを、まだあらためては国民が読んでもいない内に、憲法改定の手続きの法律を作ってしまおうとしています。 憲法は国民のものです。それを政府が変えると言い出しています。いま9条を前文とあわせて読むことが大事です。 そして「主権は国民にある」という意味を考えましょう。 リーフを増刷して皆さんに届けてください。人と人、国と国が尊敬しあえる在り方を学びましょう。
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9条連ブックレット
「新聞報道に見る 沖縄の 米軍基地と住民」 「戦争のないもうひとつの 世界は可能か」 平和のために −伊藤成彦講演から 「平和を育てよう」 −藤井治夫講演から 「第九条が輝く21世紀を」
「憲法9条ー護憲か廃憲か」 平和のために軍備と戦争の 構造を学ぶ 「世界を見つめる」
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