9条連ニュース/152号 巻頭言
小さな実践絵本で沖縄戦を語り継ぐ
沖縄9条連 退職教師 知念 智慧子 戦争はどうして起こったんですか?」 「『松三(まつぞう)の島』を書くとき、どんな気持ちでしたか?」「わたしは憲法9条が変えられるのに反対です。(あなたは)どう思いますか?」 絵本『松三の島』を読み聞かせた後の子どもたちの質問です。子どもたちの真剣なまなざしに、私も真剣に応える。 沖縄の6月は喪の季節です。 学校や地域では、沖縄戦の特設授業や平和学習が取り組まれます。 * 沖縄戦から62年。 皇民化教育で教え子を戦場に送り出し、「死に追いやった教師」としての自責の念・胸のうずきを持ち続けた教師たち。3ヶ月にわたる地獄図のような戦場をくぐり抜け、多くの学友を失った女子学徒は、戦後「語り部」として沖縄戦の実相を語り続けています。しかし、いつまでも続けることはできません。 沖縄県退職教職員会女性部では、戦争体験のない、あるいは戦時中幼かった会員が増えていく中で、どのように沖縄戦を風化させず次世代に語り継いでいくかが課題でした。 昨年から会員自らが聞き取りを通して追体験し、絵本や紙芝居にして学校や地域で「語り部」になっていく取組みが始まりました。今夏で4人の絵本が仕上がりました。 * 戦時中、赤ちゃんであった私は、故郷・慶留間(げるま)島の沖縄戦を絵本にしました。 62年前、島の形が崩れるのではないかと思うほど砲弾が撃ち込まれ、米軍が最初に上陸し、「集団自決」で多くの生命が絶たれました。 島の人々にとって、家族どおしで手をかけあった事実はあまりにも重く、口を閉ざしたまま戦後を生きてきました。 私にとっても、島の戦争の実相と向き合うことはきついことでした。 できあがった絵本『松三の島』を最初に読み聞かせしたのは、慶留間小中学校の子どもたちでした。米軍が上陸した浜辺を、学校側は設定してくださいました。 * 晴天の霹靂(へきれき)とはこういうことでしょうか! 安倍政権は、来年度使用の高校歴史教科書から沖縄戦における「集団自決」が軍命であったとする記述を削除し、歴史を歪曲しようとしています。 沖縄県民は、「憲法9条を守り抜き、教科書改ざん撤回」を訴えた糸数慶子・山内徳信の参院選での圧勝をもって怒りを表明しました。 9月には、超党派で「抗議・撤回県民大会」が開催されます。
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9条連ブックレット
「新聞報道に見る 沖縄の 米軍基地と住民」 「戦争のないもうひとつの 世界は可能か」 平和のために −伊藤成彦講演から 「平和を育てよう」 −藤井治夫講演から 「第九条が輝く21世紀を」
「憲法9条ー護憲か廃憲か」 平和のために軍備と戦争の 構造を学ぶ 「世界を見つめる」
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