9条連ニュース/154号 巻頭言


9条フェスタ・9条連企画 
シンポジウム 
どうする日本の明日 」
二つの対話 憲法との対話、対立・競争・協力者との対話

9条連代表 常石敬一 (神奈川大学教員)
             

 第3回9条フェスタのシンポジウム「どうする日本の明日」は、一水会顧問の鈴木邦男さん、ジャーナリストの重信メイさん、それに参議院議員今野東さんの三人で行われた。お三方ともそれぞれ思想的には隔たりがある方々だと思うが、議論はしっかりかみ合っていたと満足している。
 議論がかみ合ったのは、お三方の、先入観で人を分類し分かったつもりにならない姿勢だろう。    人によっては鈴木さんに右翼、重信さんには重信房子さんの娘、というレッテルを貼り、それでお二人を理解したつもりになる。鈴木さんはレッテルについて、「相手のため」という言い方をされていた。僕の経験では、立場が違う人と話をするときには相手を理解し、自分をも理解してもらおうとする。しかし、立場がそう違わない人との議論では、自分の独自性・違いを浮き立たせようとする。しないと自分が埋没してしまうと考えるのだろう。それは僕には、重信さんが言われる「軸」がないせいかもしれない。
 彼女は、日本はたとえば憲法9条という「軸」を堅持し、それに基づいた方針を発信することで強い国になれる、と発言された。
 お三方はそれぞれ「軸」をお持ちだ。議論の過程で、間違えたらきちんと修正・訂正すればよい、という話が出た。
 これまで僕は、教科書検定には口を出せないという日本政府の言い訳を、そんなものかと思っていた。しかし口を出すことと、検定内容が誤っていたらそれを指摘することとは違うことを、この日、沖縄で行われた検定撤回を求める大集会が気づかせてくれた。
 国は、政府は間違えない、という変な意地を捨てることだ。その突破口となるかもしれないのが今度の教科書問題だ。
 85分間の議論を踏まえ今野さんは、多くの日本人が憲法を知らないという現状を打破する必要を指摘し、さらに私たちの一人ひとりが憲法と対話し、理解を深める努力を呼びかけた。60年代、憲法が身近にあった例として鈴木さんは、「憲法24条知ってるかい」という歌があったことを持ち出した。これを歌っていたのは「僕はないちっち」の守屋浩だ。
 僕が最後に思ったのは、9条連としての「軸」を崩すことなく、憲法9条を守ろうとする人々との連携の努力を、時々むなしくなるけれど続けよう、ということだった。
 

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「新聞報道に見る 沖縄の
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「戦争のないもうひとつの
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−伊藤成彦講演から



「平和を育てよう」
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「憲法9条ー護憲か廃憲か」



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第9条 【戦争の放棄,軍備及び交戦権の否認】
1、日本国民は,正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し,国権の発動たる戦争と,武力による威嚇又は武力の行使は,国際紛争を解決する手段としては,永久にこれを放棄する。2 、前項の目的を達するため,陸海空軍その他の戦力は,これを保持しない。国の交戦権は,これを認めない。