9条連ニュース/160号 巻頭言


軍隊の本質は構造的暴力
平和のために軍隊はいらない

 

基地・軍隊を許さない行動する女たちの会
源 啓美 (みなもとひろみ)


 肌に痛いほどの激しい雨のなか、6000個の傘の波は身じろぎもせず、次々と登壇する怒りの声に聞き入っていた。ときおり「そうだ !」「許さない!」と、凛とした相槌の声が、天に響く。去る3月23日、「米兵によるあらゆる事件・事故に抗議する県民大会」。
 11万人余が結集した「教科書検定意見撤回を求める県民大会」から、まだ何ヶ月も経っていない。
 沖縄の私たちは、いったいいつまで何度このような思いを繰り返さなければならないのだろうか
 
 
米兵による女子中学生への性暴力事件。事件が起こるたびに、米軍や日本政府が言ってきた綱紀粛正なんぞ、何の効果もないことを私たちは知っている。解決策は、軍隊の撤退しかない。なぜなら、軍隊は“構造的暴力”だからである。軍隊があるところ必ず女性への暴力が起こる。
 
 1995年、北京で開かれた第4回世界女性会議に、沖縄の女性たちは「
軍隊その構造的暴力と女性」と題するワークショップを持って参加した。沖縄戦から今日まで、日本軍を含め、軍隊が起こし続けてきた女性への暴力を調べ挙げ、年表を作り、 世界の女性たちへ訴えた。
 戦争中の日本軍は、朝鮮半島やアジアの女性たちを「性奴隷」にし、この小さな島・沖縄に130余の“軍隊慰安所”があったという。
 砲弾の嵐が止み、戦が終わったと思ったら、今度は女性たちのからだが戦場になった。戦傷で担ぎ込まれた野戦病院のベッドで、捕虜収容所の中で、赤ん坊を負ぶったまま畑から拉致されて、民家に押し入り家族の見ている前で・・・。
 さらに、ベトナム戦争で荒んだ米兵の暴力はすさまじく、強姦殺人事件が頻発した。復帰後も米兵の強姦事件は後を絶たない。
 
 北京会議で、「軍隊の構造的暴力」を訴えていたまさにそのとき、沖縄 で3人の米兵による小学生への強姦事件が起こっていた。それを知らされたときの、身を切られるような無念な思いを、私たちは忘れない。

 年表「米兵による女性への性犯罪」は版を重ね、いま第7版・A4、25頁に及ぶ。
 古くは、幕末・黒船のペリー艦隊の兵士が、沖縄の女性を強姦した歴史的な事件についても、この年表を作る過程で知った。
 
 「兵士は人を殺すことが仕事。訓練の中で、女性を蔑視することで、人殺しが出来る立派な兵士を育て上げる」と、かつて海兵隊の兵士だった人から聞いた。
 つまり差別を利用して、弱いものは殺してもいいと暗示する。その最たる存在が女性なのだ。軍隊の本質は構造的暴力。平和のために軍隊はいらない! 
まさに9条の“こころ”である。
 

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「新聞報道に見る 沖縄の
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「平和を育てよう」
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