9条連ニュース/113号 リレートークNO.1

小泉内閣はイラク戦争の戦費も違憲支出
伊藤 成彦

イラク占領軍は、昨年五月一日のブッシュ大統領による「戦闘終結宣言」以後一年間に、戦死者は米軍五九四名、英軍二六名をはじめ総計六六六名にのぼり、しかもその後も毎日一〇名前後の戦死者を数えている。負傷者は戦死者の数倍ないし一〇数倍であろうことを考えると、占領軍、とりわけ米軍の人的損失は予想をはるかに越える膨大なものだ。しかも米軍は兵員不足から「戦争を民営化」しているので、膨大な戦費がかかる。だからブッシュ政権は、五月四日に二五〇億ドルもの戦費追加を議会に要求した。

小泉内閣はブッシュ政権に追随して国連憲章・国際法を無視し、また憲法・自衛隊法・イラク特別措置法にも違反して、米軍の応援に自衛隊を馳せ参じさせた。しかしそればかりではない。もう一つ見逃してならないことは、戦費の増大に悩むブッシュ政権に法外な財政支援を約束していることだ。

小泉首相は昨年訪米の際にブッシュ政権に五〇億ドル(五五〇〇億円)の支援を約束し、秋にチェイニー副大統領が来日した際には、旧イラク政府の日本への負債五〇億―七〇億ドル(五五〇〇―七七〇〇億円)の無条件放棄を約束した。こうした「経済援助」(ODA)は、本来は当該政府からの申し出を受けて決定するものだが、イラクに政府はなく、すべてブッシュ政権の要求に従ったもので、違法・違憲の支出だ。しかも昨年度はすでに予備費から一三一〇億円が支出され、今年度も予算に一五億ドル(一六五〇億円)が計上されている。

国家財政の赤字が六〇〇兆円に及び、年金原資不足から国民に年金負担増額法案を押しつけている小泉内閣が、戦争犯罪人ブッシュに一〇〇億―一二〇億ドル(一兆一千億―一兆三千二百億円)もの血税を貢ぐとは何事か!この違憲の戦費贈呈を阻止しよう!

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第9条 【戦争の放棄,軍備及び交戦権の否認】
1、日本国民は,正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し,国権の発動たる戦争と,武力による威嚇又は武力の行使は,国際紛争を解決する手段としては,永久にこれを放棄する。2 、前項の目的を達するため,陸海空軍その他の戦力は,これを保持しない。国の交戦権は,これを認めない。