9条連ニュース/124号 リレートークNO.12

ついにここまで!!四つの防衛計画を積み重ね
藤井 治夫

自衛隊は一九七六年以来、ほぼ一〇年ごとに防衛計画の大綱を中軸としながら閣議決定とアメリカとの合意を積み上げてきた。あわせて四〇年におよぶ防衛力増強の歴史が重ねられている。

昨年一二月閣議決定の新防衛計画大綱は、「平成一七年度以降に係る新たな指針」であることを明示している。

これは新防衛計画が自衛隊にとっての転機にあたり、その決定を契機として新体制が築かれていくことを意味している、とみることができよう。

その中身は、防衛協力指針(ガイドライン) を軸として進行してきた日米軍事協力そのものである。新大綱は「米軍の軍事的プレゼンスがアジア太平
洋地域の"平和と安定"を維持するために不可欠」と位置づけ、さらに「国際社会との協力」のなかで「特に中東から東アジアに至る地域がわが国との経済的結びつきや、我が国への海上交通路として極めて重要」と位置づけている。

これは私も「ファンコちゃん」から聞かされている。

■なぜファンコちゃんが怖いのか?
ファンコの本名は「不安定の弧」であり、九〇年代半ばに国際記録に登場して有名になった。連立内閣の頃であった。

世界の紛争は、この地域で生まれ拡がるといわれている。強烈なパンチを食った者もいたようで、『防衛ハンドブック』平成一四年版四二ページでは、次のように明記している。

我が国の姿勢として「限定小規模侵略・原則独力対処」という考え方を強調することは適当でないとし、「新防衛大綱においては、かかる表現は踏襲しないこととしたものであります」と。政府高官が本名を伏せながら「マイッタ」というのと同じで、あまりにも不様である。

平和主義に根ざす日本国民の努力をアジアに広げていけば、アフリカから中東、東アジアの困難もかならず解決していける。むしろ、今までのやり方では、いつまで経っても解決できない。それは歴史が示しているのではなかろうか。

■アジアとともに何ができるか
二〇世紀以来のアジアの歴史を顧みて、日本の私たちに何ができるのかを考えたい。あまりにもマイナスの実績が多く、これから新防衛計画(二〇〇五.〇九年度)の要否を論じようという意欲が出てこない。しかも、大綱の中期計画は、新大綱といっしょに、すでに昨年一二月一〇日に閣議決定されている。

新防衛大綱を読むと、日米安保体制の強化、弾道ミサイル防衛、ゲリラや島嶼(とうしょ)侵略への対応などについては米日の官僚たちがすでに答えを出しているようだ。

国会には先生方がいるだけで、風も吹かず、声も出ない。国民によるコントロールが、滅亡に瀕している。

何から始めるのか。それを決めるのは私たちである。

(ふじい はるお 9条連代表・軍事評論家)

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「新聞報道に見る 沖縄の米軍基地と住民」


「戦争のないもうひとつの世界は可能か」



平和のために−伊藤成彦講演から



「平和を育てよう」
−藤井治夫講演から



「第九条が輝く21世紀を」

 
第9条 【戦争の放棄,軍備及び交戦権の否認】
1、日本国民は,正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し,国権の発動たる戦争と,武力による威嚇又は武力の行使は,国際紛争を解決する手段としては,永久にこれを放棄する。2 、前項の目的を達するため,陸海空軍その他の戦力は,これを保持しない。国の交戦権は,これを認めない。