9条連ニュース/131号 リレートークNO.19


地域間交流で真の連帯を

安里 英子


日本の責任問題とアジアの連帯

   「連帯」することは簡単ではない。でも、テーブルを囲んで顔を見合いながら話せばだんだんと相互の理解が深まるということもある。そう感じたのは10月1日に開かれた「9条連全国総会」でのことだ。正直なところ、交流討論のテーマ「平和運動の連帯のあり方を探る」の司会を頼まれた時、これは簡単ではないぞ、と思って身構えていた。
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   「連帯」というときまず私の心に浮かんだのは、反日運動の起こっている、韓国や中国との連帯をどうするのかということであった。戦後の責任問題を曖昧にしている政府や「日本国民」が、韓国や中国の市民に軽々しく連帯などと言う言葉を口に出せないと思っていた。
   また、沖縄と本土の関係もそう簡単ではない。安易な連帯を拒否する沖縄の屈折した心情がある。復帰後、政党や労働組合などの組織が中央に系列化し、沖縄独自の活動が消えて行くなかで、唯一沖縄の市民運動はその主体的な活動を続けている。正直言って全国的な9条連のネットワークの中で、沖縄9条連がいかに自立した活動ができるのかという葛藤が常に私の中にはある。
   しかし、地域の闘いを暮らしのレベルで出し合っていくと、どの地域でも共通の悩みを抱えていることがわかる。地域で暮らす人々というものは北の地方であれ南の地方であれ、外国であれみな同じなのだ。リレートークのバトンが今回から地域9条連に渡されるとのこと。この企画がよりいっそうの地域間の交流の場になって欲しいと願う。
   さて、ここで今の沖縄の状況を全国のみなさんにお伝えしたい。

沖縄市民の願いはあらゆる基地の閉鎖

   米軍再編の中間報告が発表されなはた直後の10月30日に、那覇で5000人規模の県民総決起大会(県民会議主催)が開かれた。小雨の降る中、再編協議の合意案の撤回、普天間基地の即時閉鎖、辺野古新基地建設の断念、あらゆる基地のたらい回しをやめよ等々を決議し、国際通りをデモ行進した。
   今回の集会決議で重要だと思われるのは、どこにも沖縄の基地を移転せよ、とは言っていないことである。市民の願いは移転ではなく閉鎖であることを強調しなければならない。
   30日のその日、私は県民大会が開かれる直前まで、別の会場で催されていたウナイフェスティバル(女たちの祭り)に参加していた。そこで「基地軍隊を許さない行動する女たちの会」主催で米軍基地問題をテーマに小さな集いをもった。そして、県民大会後にも再び女性たちが居酒屋に集まり、今後の行動を話し合った。夜も更けていたが、その後私は別の場所で集まっていた大学の教員や学生たちと合流し、議論は夜中まで続いた。
   このように、沖縄では様々な場所で様々なグループ、あるいは個人が、辺野古さらなる新基地建設案に抗するために、具体的にどのような行動ができるかを模索している。
  そして560日以上も続いている辺野古の座り込み闘争は、さらに来年の3月まで続けられることになった。
(あさとえいこ 沖縄9条連共同代表)

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