宮城県9条連代表 佐藤 一
5月3日の憲法記念日に向け、新聞各紙は憲法関連の記事を掲載した。
河北新報は4月30日に憲法学者・樋口陽一氏の立憲主義を提唱した出版を、5月2日には作家・澤地久枝氏の解釈改憲で軍備拡大を進める岸田自公政権への危機感を紹介した。
樋口氏は「9条連」共同代表であり、私は「宮城県9条連」の代表である。澤地氏は「9条の会」の呼びかけ人であり、私は「栗原9条の会」の監事をしている。両氏の記事を大変心強く、励まされる思いで読んだ。ちなみに3日、全国で開催された数万人に及ぶ護憲集会は、日本の良識いまだ健在なりを思わせる“希望の集い”だった。
世界はロシアのウクライナ侵略戦争、イスラエルのガザ攻撃等が泥沼化し、多くの犠牲者を生んでいる。人類は進歩しているのか、それとも滅亡に向かっているのかと言いたい。
かような危機的状況を打破する為に、私達日本人は何を為すべきか? それは日本が世界に向けて不戦を誓った憲法9条を活かすことである。即ち、人類の平和共存を目指す普遍的哲学・指針として、米・ロ・イスラエル等、世界の指導者に発信、説得することである。是非とも実現させようではないか。(24・5・25)