憲法9条-世界へ未来へ 連絡会

憲法9条-世界へ未来へ 連絡会

2023年2月号

 昨年11月、自衛隊と米軍による日米共同統合演習で、沖縄県内では初めて与那国島の公道を機動戦闘車が走った。防衛省関係者は「有事の際に通ったことがない道を通る『ぶっつけ本番』では戦いにならない。実際に自走することに意味がある」と語ったと、沖縄の新聞が報じた。まさに沖縄の地上戦を想定した訓練であり、恐怖と怒りを覚えた。
 2015年7月16日、安保関連法(戦争法)が衆議院本会議で強行採決されたその日、私は運転士として、自衛隊の砲台と装甲車を載せた列車に乗務した。運転士になってこれほど悔しさと恐怖を感じた乗務はない。列車へ向けられるカメラが、銃やミサイルに変わる可能性があるのだ。私は殺されたくないし、誰も殺したくない。身をもって憲法9条の温もりを実感した。
 私たちの日常に「戦争」が溶け込もうとしている。戦争って何なのか?平和って何なのか?まずは隣人と語り合おう。そして、おかしいことには声をあげよう!今はまだそれができるから。 

S.I