「HPVワクチン東京訴訟支援ネットワーク」の総会に参加した。この訴訟は「子宮頸がんを予防する」というワクチンをうった女性たちに重篤な副反応(副作用)が発生し、その責任を問うものだ。副反応の訴えがあまりにも多かったため定期接種はわずか3ヶ月弱で中止されたが、約10年後の昨年から積極勧奨が再開された。そして、再び犠牲者が発生し、総会で実名での訴えがあった。訴訟を行っている人たちは、自分たちのたたかいが無駄だったのかと涙していた。
訴訟継続中に再開ということが信じられないが、袴田事件などとの共通点も感じた。国家=権力にたてつくことがいかに無力で無駄であるのかを見せつける、その姿勢だ。国家にしかできない戦争についても同様だろう。
我々市民は一人では阻止どころか対抗することすらできない。だからこそ、様々な枠組みを超え、それぞれの持つ課題に共感し、学びあうことで大きな連帯の輪を作りだすことこそが唯一の対抗する手段となるだろう。
T.I