憲法9条-世界へ未来へ 連絡会

憲法9条-世界へ未来へ 連絡会

2024年12月号

「唯一の戦争被爆国なら、被害を世界に発信しなければ」「人間がどんな苦しみを味わい、どういう死にざまをするのか、どうか心で知って、そして行動してほしい」
 ノーベル平和賞を受賞した被団協の田中煕巳さん(92)の言葉だ。長年、証言し続けてきた被団協の方たちの喜びと今後のことを思うと希望に繋がる。授賞理由は、核兵器のない世界の実現に尽力し、核兵器が2度と使われてはならないと証言し続けてきたことである。核使用のリスクが高まっている今だからこそ、世界を変えるきっかけにもなる。13歳の時に長崎で被爆、長い核禁止活動の取り組みの中でのご苦労はどれだけのものだったか。受賞を喜ぶだけでなく今の厳しい状況も的確に捉え、石破首相の祝電「核は必要悪」の姿勢に怒り、核兵器は絶対悪と訴えている。国連の核禁条約にさえ日本は署名も批准もしていない。いま田中さんの講演会に向けてネットワークづくりを進めている。「未来を生きる次世代のために」「理念は行動して実現するもの」田中さんの言葉を胸に私たちは今、スタンドに立っている。                                    

                                                           H.H