8月6日、劣勢のウクライナ(ウ)軍がロシア(露)領クルスクに電撃侵攻した。以降、集落を次々と襲撃し1250㎢を制圧した。これは、年初から7月までに露が獲得したウ領土に匹敵する。対して露大統領府は、「必ず適切な対応がある」と反撃の姿勢を示した。
ウ軍の侵攻を察知した露軍は、住民を避難させ犠牲を最小限に留めた。反撃の露軍は、20日間の絨毯爆撃等により6200人のウ軍兵の命を奪った。
ゼレンスキーは「露軍が7ヵ月かけて得たウ軍領土を、2週間で同等の領土を制圧した」と豪語しているが、それは6200名の尊い命と引き換えに得た領土といえる。一方、プーチンは「現在、交渉は妥当性を失った」和平交渉を拒否し、戦禍は泥沼の様相を呈している。両国の大統領は決して戦地で先頭に立つことはない。犠牲になるのは女性・子供・老人、そして労働者なのである。
9条連は、世界各国の為政者が、憲法前文「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」価値観を共有し、それに基づく政治が行われるよう世界へ未来へ諦めず愚直に発信していくしかない。
K.T