公共の場で周りの人の会話が気になる時がある。ずっと聞き耳を立てているわけではないが、特定のキーワードが耳に入ったとき、例えば「抑止」や「運休」などの用語が聞こえたら「あぁ、鉄道業界の人だろうな」と無意識に反応してしまう。
先日、電車内で会話する若い男性二人組から「改憲」や「九条」という単語が聞こえてきた。どんな話をしているのだろうと、よく聞いてみると「大谷翔平」やら「佐々木朗希」の名前が出てきた。「会見」「球場」、メジャーリーグ日本開幕戦の話か、とんだ聞き違いだった。
かといって、今の若者が平和に興味ないわけではない。ある調査会社のアンケート結果で、「平和について周りの人と話すことがよくある・時々ある」と答えた割合は8割を超えていた。ではなぜ関心があるのに若者の発言が表立っていないのか。それは「平和について語る媒体がない」からだそうだ。
情報はSNSに頼っている時代。その情報が正しいか間違っているかの判断は当人に委ねられる。私たちの関わり方次第で、若者は右派にでも左派にでもなる、ということだろうと感じている。
Y.N