憲法9条-世界へ未来へ 連絡会

憲法9条-世界へ未来へ 連絡会

ロシア・プーチン政権によるウクライナ軍事侵攻に抗議する

2月24日、ロシア・プーチン政権は、ウクライナに軍事侵攻した。市民を含め多くの死者・負傷者が出ていると報道されている。さらに戦火が拡大していけば多くの人命が奪われる。9条連は今回の軍事侵攻に激しい憤りをもって抗議する。そして、一切の戦争を拒否する。一刻も早く武力行使を終結させ、これ以上、犠牲者を出してはならない。

1990年、冷戦時代崩壊以降、ロシア・プーチン政権は米国主導の北大西洋条約機構(NATO)が五月雨式に「東方拡大」してきたことを脅威としている。しかし、それはロシアの安全保障上の観点であり米国をはじめNATO加盟国への牽制に他ならない。このような権力者の「覇権争い」が軍事侵攻の暴挙を生み出し、多くの人命を奪い去っている。ロシア・プーチン政権がいかなる理屈を並び立てようとも、武力行使を正当化した侵略行為の蛮行を私たちは断じて認める訳にはいかない。

岸田政権には直ちに武力解除・紛争解決にむけ、あらゆる外交的努力を行うよう強く求める。また、安倍元首相は戦争勃発を機に「核共有」議論を提唱したことは、国是・非核三原則を踏みにじる発言は断じて認めることはできない。私たちはあくまでも日本国憲法の理念に沿って「平和的解決」の道を推し進めていくべきである。決して「武器供与支援」や「軍事力による解決」など行ってはならない。そして「戦争放棄の決意」を謳っている「憲法9条」の精神を一切の価値基軸に行動しなければならない。
今こそ、岸田政権は「憲法9条」を全世界に指し示し、不戦の誓いを発することを強く求めるものである。

2022年 2月28日
憲法9条―世界へ未来へ 連絡会