赤い靴 (横浜市)
過日、三上智恵監督の「戦雲」を観た。一番心に残ったことは、闘う日常の姿。そう、言い方を変えれば“闘いが日常”なのだ。そのことが観ている私に「あなたは何を思うのか、そして何をするのか」を迫られているような気がした。
闘っている一人ひとりにはもちろん怒りがある。同時に「迷い」もある。だから徒に“対立”を煽るのではなく、【自分事として考えよう】と訴える姿が印象的だった。
観た私たちはどうするか。座り込みの列に加わりたいという思いは湧き上がる。しかし現実は、私も含め誰もが各種行動に参加出来るわけではない。だからこそ想像力を働かせ、戦時体制に向かう現実を直視し、逃げず、自分の置かれた場で何が出来るかを考え、実践することだと思う。
大きな重い石は持てなくても、小さな石を着実に運び積み上げていくことは出来る。平和を希求する行動を!この思いを改めて強くした映画だった。皆さんも是非、映画館へ!