憲法9条-世界へ未来へ 連絡会

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岸田首相発言には誠意・根拠を感じない!

烏帽子岩(神奈川県茅ケ崎市)

岸田首相は福島第一原発の「処理水」の海洋放出を「今後数十年の長期にわたろうとも、責任を持って取り組んでいく」として漁業関係者の納得感を得ることなく押し切っった。「処理水」放出完了には30年~40年かかると報じられている。だが、原発事故から12年経過した事故炉には溶け降りた燃料デブリがそのまま存在している。未だ1グラムのデブリも取り出すことがでず、実態さえつかめていない状態だ。

今後も敷地内には「汚染水」がたまり続けていく事になり「30年~40年かかる」など額面通りに受け取るわけにはいかない。また、トリチウムの内部被ばくの影響はデータが不十分と言われており「30年~40年後の影響はない」と言い切れるはずがない。正確に言えば「予測がつかいない」「分からない」ということだ。

岸田首相は常に「国民に説明責任を果たす」「責任を持って取り組んでいく」等、お決まりの発言を繰り返すが、全く誠意や根拠を感じることは出来ない。それは国民から事実を遠ざける虚偽発言と見透かされているからだ。