鴨(東京都)
2月25日付読売新聞の2面に、国連総会で「ロシア軍の即時撤退を求める決議を見送る」記事を目にした。
決議を見送った理由に、「『昨年より賛成票を減らすリスクが高いとみて提出を断念した』(国連外交筋)という。パレスチナ自治区ガザでの戦闘を巡り、イスラエルを擁護する米国への不満が各国の間で高まっている事が影響したとの見方が出ている」と報じていた。
「ロシアのウクライナ侵攻は悪で、イスラエルのパレスチナ善」といういわゆる米の「Wスタンダード」は許されるものではない。当然、世界各国が問題視しているということだ。ウクライナ人の命は助けるべきだが、パレスチナ人の命は助けなくて良いなどという理屈はない。人種や宗教、国が変わっても通用するはずがない。人間なら当たり前の価値観だ。
やはり日本は米への忖度ではなく、国際社会に向け「これ以上無辜の人々の犠牲を出さないための停戦!」を強く訴えるべきでる。日本政府が、「利益」より「命と人権」が最優先されえる国際社会を構築するため尽力すべき時は、今しかない。