東風
5月に労働組合の仲間と沖縄での平和研修に参加をしてきた。研修では、現地の方と糸数壕(アブチラガマ)やひめゆりの塔、ひめゆり平和祈念資料館、梯悟之塔、魂魄の塔、荒崎海岸を訪れ、当時の様子を思い浮かべながら、沖縄戦の歴史、命の尊さを学んだ。自らの足で南部戦線の跡地を歩くことで、当時砲弾の飛び交う南部の戦場を逃げ惑い、多くの市民が命を落としたことの残酷さを痛感した。
また、普天間基地や嘉手納基地、辺野古新基地の建設現場を見学し、現在の沖縄の実態を学んだ。辺野古新基地建設問題や度重なる米軍機の墜落事故、基地周辺の騒音などさまざまな問題がある中で、いまもなお多くの沖縄県民が不安と危険にさらされながら生活している現実を知った。一見平和に見える私たちの日常は、沖縄に暮らす一般市民へ負担を押し付け成立している現実を絶対に忘れては行けない。
平和な社会を守り続けるためには、今を生きる私たち一人一人が現実に目を向け、関心を持つことで悲惨な戦争を風化させないための行動につなげていくことが不可欠だと感じた。家族や友人、職場の同僚といった大切な人を守るためにも、学んだことを多くの人に伝え、現地にたち学ぶことをこれからも行なっていきたい。
(メール受信の不具合で、掲載が遅れましたことを深くお詫び申し上げます。 事務局)