憲法9条-世界へ未来へ 連絡会

憲法9条-世界へ未来へ 連絡会

「9条連ニュース『戦争と原発』を読んで」

烏帽子岩(神奈川県茅ケ崎市)

 3回連続の寄稿有り難うございました。若手の購読者からは先生の問題提起はわかりやすい内容だと感想が述べられています。私も同意見です。ありがとうございました。

 現在、岸田政権がゴリ押しして進めている軍事大国化と原発政策は表裏一体であると考えます。原発は戦時下では核爆弾と化し、最終的には核兵器への転用が目指されていると考えます。世界の対立構造が深刻な時代を迎え、単にエネルギー問題だけで原発再稼働を語ることは将来に対してあまりにも無責任ではないでしょうか?

 3・11から12年が経過した今でも、貯蔵庫の耐震補強の目途が立っていません。さらには放射性物質の閉じ込め機能や最終的な処分方法が決まっていない等、人間がコントロールできない原子力は何かあってからでは遅いことを、私たちは学んだはずです。しかし、優先すべき廃炉作業が後景化され、安全性など度外視した再稼働ありきの議論が進んでいることに憤りを感じています。

 そして今国会では、原発の運転期間を原則40年、最長60年とする「40年ルール」を改め60年超の運転を可能にする新規制制度を盛り込んだ原子炉等規制法(炉規法)の改正について議論されます。 

 どんな機械・施設にも耐用年数が存在する。私たちの周りで60年以上使い続けている機械を私は見たことはありません。人間がコントロールできない原子力を60年以上使い続ける保証を誰が責任をもつのでしょうか?私は岸田政権の無責任政策に断固反対し続けていきます。これまで以上に、私たちは諦めずに原発廃炉を訴え続けていかなければならないと考えます。

 (2023年3月29日)